フロー体験 喜びの現象学
良本と出会うには、
◆友人から、感想と一緒に教えてもらう
◆勉強会に参加して、実際に独立して事業をやっている方の推薦図書を読む
◆自分と同じ課題意識を持っている人がいるコミュニティでアウトプットする
をやってきてよかったなって、最近思う(´ー`*)ウンウン
※画像出典:amazon.co.jp公式
◆第10章までで構成
◆フローについて
・思考(意識)
・身体
に現れる状態を解説
説明したいことはしぼって、
◆第4章:フローの条件
◆第7章:フローとしての仕事
について説明します。
【幸福の再来】
冒頭から、「アリストテレスは、人は何にもまして幸福を求めるという結論を得た」
実際に幸福を「求める」っていうところがポイントかなと。
実生活でかなり実感がありますが、「やばい、もうこの生活しんどい」「なんかこのライフスタイルはおかしい」って思うときがあれば、今の自分とは異なる理想の自分を描くことになりますね。
しかし、「幸福」を「意識」した状態で手に入れようとすると、それは「自分は幸福なのか?」と考えてしまうため、J. S. ミルの言うところの「人は幸福にはなれない」状態に該当します。
意識しないほどに自分の生活に根付いたものが真に「幸福」に該当します。
最適経験とはどういったものなのか?
受動的にくつろいでいるときには現れません。
困難ではあるが、価値のある何かを達成しようとする自発的努力の中で生じるものになります。
実際に激務の中で振り回されている人は、7つの習慣で言うところの「第1領域」と「第4領域」を往復するので、最適経験の領域には時間をそげないイメージですね。。
【フローの条件】
そもそもフロー活動とは、
「能力の習得を必要とするルールを持ち、目標を設定し、フィードバックをもたらし、統制を加えることができる」活動
実際には楽しい体験を生み出したり、注意集中と投入をもたらす活動ですね。スポーツとかがその代表となります。
フロー活動の共通点は
・人を新しい現実移行する創造的感情を生む活動
・自己を変形する活動
自己成長とまとめられていますね。
意識を統制するには、
人によって、外部条件に対する内部条件の反応は異なりますね。
どこでも集中できる人、どこでも集中できない人。
自己目的的パーソナリティ
通常の活動をフローに変換できる人は、どういった特徴があるのか。
◆生得的な遺伝
遺伝的に「注意散漫」でない
◆自意識が過剰でない
他人にどう思われるのか、そういったことを気にしない
パーソナリティの形成には、遺伝的要因や子供のころのしつけによるところが大きいが、これは変えていけるものであると、本書には書かれています。
【フローとしての仕事】
生活の質を保つために、仕事をしなくてはいけない。
ある人はフロー状態を見出し、ある人はストレスを感じる。
自己目的的に働く人
仕事=必然的に不愉快なもの
しかし、仕事と自由時間を区別していない人はフローの状態に近い。
落合先生のいうワークアズライフに近いですね。
もともと、狩猟民族だった人間は元来、企業に隷従して仕事をすることに慣れていません。
魅力的ではないと考える仕事の中に複雑さを見出し、その中で能力を高め、自己の強く現れるまで対象との相互作用に投入する。
難しく書いてあったので簡略化すると、自分の意識を向けて、自身の選択が反映されるほどまで没頭できる仕事になればフローに入れるのかな、と。
2つほどしか取り上げませんでしたが、思考・身体のフローについても書かれており、とてもおすすめです!
フロー状態とは聞くけれど、いったい何なのかと確かめるのにも良書です。