くしだんご

ひとまず気楽に自分らしく

神様の御用人 ~平凡な人間が神様に何をしてあげられるのか~

昔読んだ浅葉 なつさんの本があまりに良いので…。
神様への信仰が何となく残っている日本で、神って何?みたいに思いますが、
ほのぼのとした中に感動があふれてきます。

浅葉 なつ
神様の御用人

[浅葉 なつ]の神様の御用人 (メディアワークス文庫)

※画像出典:amazon.co.jp公式

 

京都を舞台としたこの小説。
もふもふの狐神・黄金と、
バイトの傍ら引きこもりのような生活をしている良彦の話。

良彦は強豪の社会人野球チームを持つ会社に入社、しかし、
けがによって選手生命を絶たれました。
そのときに、会社の経営も悪くなって。。
良彦は会社の居心地の悪さに耐えられずに退職。。

今は神祭をする人間が減ったことで、神々が力を失ってしまっています。
良彦はそのような中で黄金の御用人となり、力を失った神様の御用をこなしていく物語。

人間の役に立つことができない』、『わたしの言葉はもう人には届かない
そんな悩みをもった神様も出てきます。

なんで人はあなたのところに手を合わせに来てくれているんでしょうか?
神様からの言葉を聞きたい?
神様に思いが届いているのかを知りたいのか?

いいえ、そうではなかったんですね。
あんたはそこにいるだけで、充分優しいんだ

神々に振り回されながらも、成長していく良彦の姿が印象的。。