ジム・ロジャーズ コロナ恐慌を生き抜く お金の新常識
非常に経済判断に慎重なジム・ロジャーズの本。歴史から考える将来展望。
ジム・ロジャーズ【コロナ恐慌を生き抜く お金の新常識】
※画像引用元:amazon.co.jp 公式
コロナ後の世界
◆2021年に東京オリンピックを開催すべき
日本は債務が1兆円超えているため、オリンピックが開かれている間は潤うけど、借金はさらに膨れ上がるのでは:と予想できる。
◆21世紀は中国の時代?
貿易戦争が米中対立を深めてしまうけれど、メディアが煽っているほど過剰なものではない。共産主義国家でありながら、非常に資本主義的な中国が作り出す秩序に、人々がどう反応するのかが大切なこと。
香港問題はどうなるのか
⇒ 深圳が発展しており、シンガポールにマネーが集まっているため、北京政府からすれば放置しておくというのが現実。
◆次のアメリカ大統領がすべきこと
1. 借金返済
2. 教育・医療改革
医療体制については、平均寿命が世界的にもそんなに長くはない。
しかし、医療にはかなりお金をかけている。
日本と諸外国の医療水準と医療費|世界に誇れる日本の医療保険制度|日本医師会
医療費にお金をかけすぎていることも競争力の低下に寄与。
またジム・ロジャーズは、アジアの発展を「図晴らしい教育システム」があったからだと考えており、アメリカにも整備されるべきだと主張。
なかなか、これらのシステムを変えるのは反対意見が多く出そうですね。。
アメリカ大統領の手腕が問われそう。
◆日本がだめな理由
1. 再三問題視される人口減少
2. GDPの2倍に迫る国債残高
日本に残されている選択肢は、「変化を受け入れるか」「消え去るか」であり、アメリカ一辺倒の体制からアジア諸国とのつながりを重視する体制に切り替えていくことが大切。
本の内容はとても読みやすかったです。
ジム・ロジャーズのすべては語らない雰囲気が何となく感じられました(笑)
世界の3大投資家の一人であり、歴史・サイクルを熟知して書かれており、非常に参考になります(*'ω'*)