くしだんご

ひとまず気楽に自分らしく

2040年~20年後のわたしたち~

朝起きてコーヒー飲んで、会社に行って仕事する。
お昼ご飯はお弁当食べるし、夕飯も少し食べる。
スマホがあれば手元で情報は得られる。

10~15年くらい前にこの生活になるって想像できていたかなあ。。
いわゆる「普通の生活」って、今は言われる。
でもスマホが出てきたときに、「重くて使いにくそう~」って思ったのよね。
でも今じゃあ、スマホがないと不便すぎる。。

これから先の社会は、想像できた人とできなかった人で別れるのかな。。?
せめて、想像しようとすることはできるかも(笑)
そんなこんなで手に取ってみた。

成毛 眞さんの【2040年の未来予測】
(2021年1月12日 第1版)

この本を読んでわたしが思ったことは次の3点かなあ
・テクノロジーの進歩は、わたしたちの生活を一変させる
・税制や人口動態を鑑みると、日本の未来は対策を打たなければかなり厳しい
・最悪の事態を予測して、まず「知っておくこと」が大切

この本の章立ては
◆第1章:テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする
◆第2章:あなたの不幸に直結する未来の経済―年金、税金、医療費―
◆第3章:衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける
◆第4章:天災は必ず起こる

内容の濃い本なので、抜粋して説明します。

ベーシックインカムが難しい理由

結論から申し上げて、日本ではマイナンバー制度で所得税社会保険料が管理されるようになれば、ベーシックインカムの実現は検討の余地ありみたいです。
ただ、現状の日本においては、国税庁日本年金機構っていう別の機関が行っているからややこしい。
1つの機関が実施すれば、社会保険料の漏れがなくなり、公平なもとで現金給付を行えますからね。

これは別の話ですけど、

ベーシックインカムはどうだったのか? フィンランド政府が最終報告書を公表 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ベーシックインカムについての実験は結構有名ですよね。
参考になるなって思ったのは、ベーシックインカムがあっても人は働くんだなってところ。
人間が人間として生きていくうえで、生きがいの一つに仕事は絡んでくるんでしょうね~。

◆日本が直面する限界

人口減少が打撃を与えるのは地方。
経済対策の一環で、国債がふくらでいるのもあって、企業からすればリスク分散のために、日本の地方に工場を作るより海外に行ったほうがいいですよね。

教育も子供の減少に伴って、どんどん市場は小さくなるし、大学も行かない人が増えていくようです。
今の状況からは予想もできないですよね(汗)

大学・短大進学率58.6%で過去最高、文科省の学校基本調査 | リセマム

ただ、子供の数が減っているのだから、教育機関が2040年には厳しくなっている未来は納得させられるものがあります。

退職金制度も厳しい現実が迫っています。

退職金はピークだった1997年と比べて1083万円も減っている? [定年・退職のお金] All About

退職金は長く勤務した人に最後にまとまった金額を渡す制度。
現在払える金額を払わずに設備投資とかに充てて、従業員への支払いを先送りしていくのは、日本的雇用慣行の中では効果的よね。
20年後にこのモデルが成り立つとは少し疑問。。
ただ、制度がなくなる問題と、退職金がなくなる問題は切り離して考えないとね。

日本は災害が多い国。
南海トラフ地震30年以内に起こる可能性は、70~80%と言われていて、被害の総額も数百兆円という。。
それと合わせて、死者行方不明者の想定は20万人越え。。

南海トラフ巨大地震 被害想定 死者32万人超|日本列島 どこで何が起きるのか|災害列島 命を守る情報サイト|NHK NEWS WEB

大事になのは備えと言いますが、天災に対して私たちができることは避難経路をちゃんと日ごろから確認しておくこと、非常食・防災グッズ等を準備するなどの当たり前のことぐらいですね。
この当たり前のことが実はできていないのがわたしたちに根付く現状維持の精神なのかもしれないですね。。その外側にある物事には、わたしたち自身が自覚するところがスタート地点になるから、読書・情報収集って大事だって思います。

◆テクノロジーの進歩

ここまでかなり暗い内容のように思えますが、、これらの問題解決のヒントになるのが「テクノロジー」だと本書には書いてあります。

・2030年には自動運転、空飛ぶ車「まさか」が実現する
・5Gと6Gの登場で、多くの情報を高速で伝えることで可能になる
・コンビニやスーパーは無人店舗になる
・朝起きて、無意識で習慣化したものはすべて機械学習によって最適化され、自動で行われる

などなど、まさに「まさか」って思っていたことが実現してくるみたい。
でも、上に書いたような年金・退職金とかの問題は本質的には、人口減少に起因しているから、テクノロジーとか関係ないのでは?って最初思ってしまったの。

ただ、地方創生という観点では、IoTとかは検討が進められているし、

IoTで挑む地方創生 - 日経ビジネス電子版Special

過疎化によって取り残される人たちの医療体制は5Gでの高速通信技術や、常に高齢者の体調をデータとして取り続ける技術の発展だったりとかとか、「まさか」が来ていますね。

災害の予測精度とかも技術の発展によってかなり進歩しそう。

経験則に頼らぬ防災テック AI×即時データで被害予測: 日本経済新聞

ただ、年金とか退職金の問題は、お金の問題さらに言えば生活の問題ですよね。
これには先に述べたベーシックインカムの導入や高齢でも働き続けられる社会とかが必要になりますね。
AIや機械がすべての作業を行ってしまうと、人間に仕事が残されているのかという懸念もありますが、AIが便利にしてくれることと仕事がなくなるのは悲観しなくてもいいんじゃないかって思う。変化に適応できるわたしたちであれば。

◆まとめ

成毛さんが本書で一貫して主張していることは以下の2点だと思います。

【まず、何が起こるのか・起こる可能性があるのかを知ること】
【変化に適用できる人であること】

何もかもを自分で変えることはできないだろうし、時代の大きな流れに逆らうことは電実的ではない。
大きな時代の流れに合わせて、変われる人になることが大切なのかなあ。
何となく、本書の冒頭に好きな言葉が書いてあったので(笑)、最後に引用しますね。

「何もないところから、急に新しいものは飛び出てこない。それを知って、バカにするか、チャンスにするかは自分次第だ。」

新しいものを「何それ?意味なくない」などの、それこそ「意味のない」批判をするか、とりあえずやってみるか。
自分次第の世の中なんでしょうね。。

ではでは、ありがとうございます。