くしだんご

ひとまず気楽に自分らしく

「2020」後 新しい日本の話をしよう

経済の先行きをとても分かりやすく書いてくれている本。
未来がどうなるのか、本を読むととてもよくわかる。

河合 雅司
【「2020」後 新しい日本の話をしよう】

[河合雅司]の「2020」後―新しい日本の話をしよう

※画像出典:amazon.co.jp

 

2020年後に起きること

2020 女性の過半数が50歳以上(約3248万人)
2021 介護離職が増加。毎年10万人ほどが介護離職。
人口が多い団塊ジュニア世代が50歳台になり始めた。
2022 高齢者の一人暮らしが本格化。
団塊世代の始まり(1947年生まれ)が75歳。一人暮らしの女性が増加。
2023 企業の人件費がピーク。
人数の多い団塊ジュニア世代の多くが、一般的に賃金のピーク50代前半となる。
40代以上を対象に早期退職希望の募集をはじめる
2024 6人1人が75歳以上。団塊世代のすべてが75歳以上になる。
「老々介護」介護と子育て「ダブルケア」
2025 65歳以上の5人に1人が認知症
内閣府高齢社会白書によると、65歳以上の認知症患者730万人。
2028 トラックドライバー不足で荷物が届かなくなる。
2030 地方から百貨店、銀行が消える
2033 4軒に1軒が空き家になる。
野村総研の試算(2019年)では、空家数は1955万戸、27.3%まで空家率は上昇。
2039 死亡数がピークを迎える。年間死亡数:167万9000人でピーク迎える。
2040 自治体職員の不足で行政サービスが滞る
2042 高齢者人口が約4000万人でピークに
就職氷河期時代の人が高齢者となるので、低年金、無年金者も増大
2045 東京都民の3人の1人は高齢者
 

2020年現在の世界

少子化対策?子供を産める女性がそもそもいない問題

1.99人の出生数 ⇒ 生まれてくる人数は1人。
たとえば、出生率に着目しても、出生数が減り続ける場合がある。
2005 出生率 1.26;出生数 106万2530人
2018 出生率 1.42;出生数 91万8400人

おばあちゃん大国ニッポン

2018 総人口65歳以上は28.1% 4人に1人は高齢者
2025 団塊世代がすべて高齢者
2065 2.6人に1人が高齢者
後期高齢者(75歳以上)が65~74歳の人を上回る。
高齢女性の5人に1人が一人暮らしになる。

いま必要な提言

1.ライフプラン設計

人生の時間が長くなると、
5年後を見据えてのプランを立ち止まって考えたり、
さらに先を見据えてプランを練る必要があります。
 

2.働き方の見直し

働くこと=会社に勤めることという、これは終わる。
短期の契約を繰り返すような体制に多くの人が慣れていかないと行けなくなる。
親世代や先輩たちの価値観は成り立たなくなっている。
 

3.自分の価値を上げる

個人が会社と契約を結んでいく時代になっているので、
どこに属するかではなく、何ができるのかになる
新しい技術・情報に触れる機会をみづから減らしてはいけない

最後に ~20XX 未来の世界~

 これから先の世界はどうなっていくのか…。
もはや60歳での引退はなくなり、
社会全体の労働力が下がる。
年金頼みの生活は不可能になる。

人口動態でわかる事実も。。
「老々介護」だけでなく、「認認介護」。
一人っ子同士で結婚しても、夫婦二人に親4人。
親の一人か二人は要介護Or認知症になる。
なおかつ自分たちの子どもを育てる時期と重なるので、
トリプルケアの時代がくる可能性が高いです。

不動産も、2033年には全国の4戸に1戸は空き家になることから、
持っているだけで価値はほとんどなくなってしまいます。。

じぶんの未来をかなり真剣に考える本です。
未来の働き方とか、情報に対して、
キャッチアップできる場所にいるのかも考えていきたいところです…。